『縄文奮闘記』 神々のあけぼの

舞台は5000年前の中部高地。そこで神話が生まれる。

2024-01-01から1年間の記事一覧

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『縄文奮闘記』第4話 ウルシ村は不思議村

シロクンヌはムマヂカリと二人、旗塔のそばにいた。村の入口に立つと旗塔が思いのほか高く見えたので、ムマヂカリの案内で荷物も置かずにそのままここに見に来たのだ。クズハとは広場で別れたが、その時、息子だと言ってハギという若者を紹介された。歳を聞…

『縄文奮闘記』第3話 ウルシ村に到着  

村の入口に壮年の男が立っていた。首が太くアゴがしっかりしている。おそらく弓の使い手なのだろう、胸板も分厚い。大麻製のゴザ目編みの前合わせ(チョッキ)を胸をはだけて着こなしていた。 クズハ「シロクンヌ、コノカミよ。」 村のリーダーをカミといい…

縄文人と山岳信仰 『縄文奮闘記』副読本

『考古学推理帖』なる書籍があります。著者は兼康保明(かねやすやすあき)さんという方で、1996 年の発行ですから少し古い本なのですが、私は最近になって読む機会がありました。その中に『山上の石鏃』と題された考察文があり、大変興味深く拝読しましたの…

『縄文奮闘記』第2話 坂を上ればウルシ村

">ウルシ村に向かう坂道を、シロクンヌとクズハは並んで歩いていた。クズハは川では脱いでいた丈の長い下巻き(ロングの巻きスカート)をはいていて、5匹の魚が入ったビクを持っている。坂道の左手は、崖と言ってもいいくらいの急斜面がそびえていた。この…

『縄文奮闘記』第1話 シロクンヌ登場

森の中を進むと、樹の枝に布が結ばれていた。近くに落とし穴がある印だ。シロクンヌ(男28歳)はヤスの柄(え)で足元の落ち葉を払いながら、前に進んだ。大きな荷物を背負って、片手にも大きな袋を持っている。 シロクンヌのヤス。川で魚を突く道具。突起部…

東を目指したホモサピエンス 『縄文奮闘記』副読本

">現生人類は、ホモサピエンスです。ホモサピエンスの誕生地がアフリカだと言う事は確定的ですが、それがいつかという事になると諸説あって、30万年前~10万年前と幅があります。そのホモサピエンスがアフリカを出て、全世界に移動する事になります。 こ…